近年の看護師の労働時間を考える

社会人たるもの、仕事で結果を出して社会に貢献することが求められる。仕事で結果を残して上の立場になることが、人生における喜びとされていた。ただ、時代の移り変わりの中で風潮は変わってワークライフバランスが唱えられるようになった。これは、仕事も重要だがプライベートの時間も充実させてこそ、より良い人生であるという考えだ。長い労働時間によって過労死があったり、体を壊してしまうと何の為の労働なのかという議論が浮かび上がるのも無理はない。

看護師は、フルタイムであれば日勤と夜勤交互にこなす必要がある。若い年齢であれば夜勤明けでも平気で動けるかもしれないが、結婚や出産を経ることで働く時間も制限されることになる。仕事終わりや休日が、休息だけで終わってしまうような日々だと生活の質も下がってしまう。もちろんハードな仕事続きでも不満がなければ、あえて現状を変える必要はない。しかし、疲労や不満で辟易しているのであれば労働時間を考えないといけない。

幸いなことに、現在は育児中の人は時短勤務など自由な働き方ができる時代だ。時短ということで給与は低くなってしまうが、その分余裕を持って家事ができたりプライベートが充実するメリットがある。

ただ、時短勤務とフルタイムではフルタイムの方が評価されやすいという側面がある。場所によりけりではあるが、時短勤務者は相当頑張らないと待遇が良くならない。何を重視して人生を歩んでいきたいか考え、働き方を考えたいものだ。